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<シリーズ>【実践マテリアルフローコスト会計71】医療機関へのマテリアルフローコスト会計の導入―血液透析の事例
天野輝芳 諏訪東京理科大学経営情報学部教授,松井 豊 まついe-クリニック院長
▼概要文表示2011年8月号

 本稿では,血液透析にマテリアルフローコスト会計(MFCA)を導入し,透析中の水の流れに着目し,コスト構造とプロセスの無駄を可視化した。その結果,RO水に溶解した透析剤とRO水製造時のロスが大きいことが判明した。装置の仕様やシステムの見直すことが重要であり,メーカーの技術開発に負うところが大きい。このように,MFCAは,患者と医療機関の満足度を高める競争優位の源泉を洗い出す有効な分析ツールであることを検証した。

<シリーズ>【実践マテリアルフローコスト会計70】MFCAがマテリアルロス削減につながる理由
下垣 彰 株式会社日本能率協会コンサルティング MFCAセンターマネージャー 日本MFCAフォーラム 運営委員,運営委員会幹事,安城 泰雄 MFCA研究所代表 日本MFCAフォーラム 運営委員
▼概要文表示2011年7月号

 企業におけるマテリアルロスの管理対象は,プロセスの一部や,使用するマテリアルの一部になっていることが多い。一方マテリアルフローコスト会計(MFCA)は,マテリアルロスのすべてをみようとする。MFCAでは,マテリアル別に,ロス物量の総量を算出する。その次にロスの内訳を整理し,内訳別にロスの物量を整理する。これまで管理しているマテリアルロスの物量を合計しても,ロス物量の総量と等しくならないことが多い。これは,「未知のロス」があることを示しており,MFCAが「未知のロス」の存在と物量を明らかにするからである。さらにMFCAは,マテリアルロスについて,廃棄物処理費用まで含めたコストを算出するが,これは改善の検討に有益な情報になる。このようにして,MFCAは新たなマテリアルロスの発見と改善につながって行く。

<シリーズ>【実践マテリアルフローコスト会計69】株式会社津梁(食品加工業)におけるMFCA導入事例
安城泰雄 MFCA研究所代表日本MFCAフォーラム運営委員
▼概要文表示2011年6月号

 本事例は,平成21年度経済産業省のマテリアルフローコスト会計(MFCA)導入実証事業に参加された株式会社津梁の事例であり,また沖縄初のMFCA導入事例である。私は同社を担当しMFCA導入の支援を行った。また,本事例は,同事業の中のテーマの一つである"中小企業,小規模事業者向け「簡易型MFCA(仮称)」MFCA計算ツール開発"で私が提案した「MFCAバランス集計表」が組み入れられたが,これを展開したものである。このMFCAバランス集計表を導入したことで色々なことが見えてきた。事業報告にて既に公表された事例であるが、今回さらに踏み込んだ見方を提示する。

<シリーズ>【実践マテリアルフローコスト会計68】店舗用機器の整備・クリーニングサービスへのMFCA適用事例
渡辺一重 サンデン株式会社環境推進本部,勝呂信夫 サンデン株式会社店舗システム事業部
▼概要文表示2011年5月号

  サンデン株式会社(以下,サンデンという)は,2005年度の経済産業省委託・株式会社日本能率協会コンサルティングが実施した「大企業向けマテリアルフローコスト会計(MFCA)導入共同研究モデル事業」に参画以降,主要製品であるカーエアコン用コンプレッサーの部品加工工程で,マテリアルフローコスト会計(MFCA)を展開してきた。MFCA導入により,新しい視点で「ロスの見える化」ができたことから,各工程での改善が進むとともに,工場全体の改善効果の「見える化」もできた。今回,MFCAで初めてとなるサービス分野への導入検討を,当社店舗システム機器のリユース,整備,クリーニングサービス事業を対象に行った。その中で,サービス分野でのMFCAが,お客様からの視点での環境負荷低減と資源生産性向上に寄与できることがわかった。

<シリーズ>【実践マテリアルフローコスト会計67】川上から川下までのロス検出力の向上とデザイン革新によるグリーンファクトリー(ECO工場)の実現―(株)ミツバにおけるサプライチェーン省資源化連携促進事業への取り組み
高草木 亮 株式会社ミツバ新里工場製造1課課長,冨所弘栄 株式会社ミツバ新里工場製造技術課チームリーダ 
▼概要文表示2011年4月号

(株)ミツバは輸送機器関連事業に属し,二輪,四輪電装部品の開発,製造,販売を行なっている。その中で当新里工場は,マザー工場としてワイパーモータ,パワーウインドモータ,パワーステアリングモータ,四輪用スタータモータ,二輪用スタータモータを主力製品として生産している。当工場は2009年度,経済産業省委託事業であるサプライチェーン省資源化連携促進事業((一社)産業環境管理協会と(財)日本生産性本部が運営)に参加した。サプライヤである川上企業とともに参加する当事業はグリーンサプライチェーン(GSC)と称され,製品のINからOUTまでの課題を通して整理し,マテリアルフローコスト会計(MFCA)手法で課題の見える化を行なうものである。本稿では,その課題に手を打ち,環境配慮設計(DfE)にまで踏み込んだ一連の流れを紹介する。なお,MFCAは今後,国際標準化機構(ISO)にて規格化され益々注目されるものと確信している。

<シリーズ>【実践マテリアルフローコスト会計66】日本MFCAフォーラムの活動
下垣 彰 株式会社日本能率協会コンサルティングMFCAセンターマネージャー(日本MFCAフォーラム 運営委員,運営委員会幹事)
▼概要文表示2011年3月号

 日本MFCAフォーラムは,マテリアルフローコスト会計(MFCA)の普及と進化を図るために,2009年7月に発足した団体である。MFCAの実践,支援,研究を行う多くの企業,研究者等が参加し,セミナー等のMFCAの普及活動だけでなく,交流会,ワーキンググループ:研究会(WG)等の研究活動を行っている。

<シリーズ>【実践マテリアルフローコスト会計65】大平洋金属株式会社におけるサプライチェーン省資源化連携促進事業への取組み―見過ごされた資源,二段構えの有益化
加藤正貴 大平洋金属株式会社技術開発室室長
▼概要文表示2011年2月号

 大平洋金属(株)は,赤道に近い国々からNi鉱石を輸入し,内径5.5mの大型ロータリーキルン3基と6万KVA,7万KVA,8万KVAの3基の大型電気炉を使用し,ステンレス鋼の原料に使われるフェロニッケルを製造して,日本及び韓国,台湾,中国の主要ステンレスメーカーへ製品を出荷している。また,このフェロニッケル製造工程で発生するスラグも環境面で優れた土木・建築資材として路盤材やコンクリート細骨材等として国内販売している。今回,大型ロータリーキルンのライニング材として使用されている耐火レンガを資源として見直し,省エネルギー及びコスト削減を進めるため,㈱佐々木組と㈱ファーストインターナショナルと連携し,大きな成果が得られる事業活動として確立できたので,その活動内容を報告する。活動を進めるにおいて,その成果を評価するため,マテリアルフローコスト会計(MFCA)を導入したことで,連携3社及び社内の関係部署への問題意識の共有化が図れ,活動の重要性が再認識されて,関係者の協力が円滑になされたことで,サプライチェーン省資源化連携推進事業に参加して良かったと考えている。

<シリーズ>【実践マテリアルフローコスト会計64】液晶テレビ用キャビネット製造工程の改善と省資源化への取り組み
遠藤明宏 嶋田プレシジョン株式会社品質技術グループ
▼概要文表示2011年1月号

 嶋田プレシジョン(株)は,プラスチック成型品の金型の設計・製造,各種プラスチック部品(外観部品,精密メカ部品,導光板,透明アクリル部品等)の成形と二次加工を手がけている。今回,経済産業省が平成20年度から実施している「サプライチェーン省資源化連携促進事業(以下SC事業)」に当社とプラスチック部品の成形から二次加工を担うサプライチェーン4社で参画した。その結果,幸いなことに同事業の平成21年度「優秀カイゼン賞」受賞という名誉を与ることができた。専門家の支援を受けながら,マテリアルフロー分析手法を用い,「資源ロスの見える化」を通じて,液晶テレビ用キャビネット製造工程の改善と省資源化に取り組んだ成果と課題について報告する。

<シリーズ>【実践マテリアルフローコスト会計63】「町工場連合」とサプライチェーン省資源化連携促進事業
佐々木修一 株式会社アサヒ生産支援部部長
▼概要文表示2010年12月号

 株式会社アサヒは,平成21年度のサプライチェーン省資源化連携促進事業(以下,SC事業と言う)に参画し,チーム企業2社と一体となって省資源化に取り組んだ結果,多くの有意義な改善策を立案するとともに,同年度の「グリーンサプライチェーン賞」受賞の栄誉に浴した。当社チームは,株式会社アサヒ,チーム企業A社(樹脂成形加工),チーム企業B社(塗装・印刷等の二次加工)の3社からなり,初めて体験するマテリアルフローコスト会計(MFCA)手法を用いて,生産工程に内在する課題の抽出と改善を図った。この活動を通じて,チーム各社での改善スキルや改善意欲が高まり,またチーム企業間の連携もより深まった。この経験と成果を活かした改善活動を,当社チーム企業間で継続するとともに,他の製品群や関連企業へも横展開し,株式会社アサヒの事業全般でのグリーンサプライチェーン化に取り組んでいる。

<シリーズ>【実践マテリアルフローコスト会計62】マテリアルフローコスト会計の深化と拡張の方向性―日本ユニシスサプライ㈱のケースを中心とした考察
伊藤嘉博 早稲田大学商学学術院教授
▼概要文表示2010年11月号

 マテリアルフローコスト会計(MFCA)の貢献は,廃棄部材の削減のみならず生産現場における原価低減にも及ぶ。とはいえ,当該手法の本質を環境保全への役立ちに求めるのであれば,その特徴の深化を図ることが大きな課題として浮上してこよう。本稿では,MFCAの革新につながる三つの課題を識別したのち,とくに前述の環境管理会計手法としての特徴の深化を具現化する試みとして,カーボンフットプリント情報を組み込んだMFCAの適用事例を紹介し,検討を加える。

<シリーズ>【実践マテリアルフローコスト会計61】オムロンリレーアンドデバイスとサプライチェーン3社によるMFCA取り組み展開
原口智博 オムロンリレーアンドデバイス株式会社購買部 部長代行,原田聖明 オムロン株式会社 ものづくり革新本部環境革新センタ Ecoものづくり推進部,木村嘉宏 オムロン株式会社 ものづくり革新本部環境革新センタ Ecoものづくり推進部
▼概要文表示2010年10月号

 オムロンリレーアンドデバイス(株)(以降OER)は,2008年度の内作機種でのMFCA導入以降,社内展開を進める中,より導入効果を拡大するため方法の一つとしてサプライチェーンでの展開を検討していた。本取り組みで複数企業をまたぐ部品加工プロセスのMFCA分析を実施することにより,単純な加工ロスだけでなく,サプライチェーンに隠れていたロスの見える化と全体最適に向けた気付きを得ることができた。この気付きによる成果,課題,及び今後のWIN-WIN関係構築に向けた展望について報告する。

<特集>サプライチェーン省資源化連携促進事業の成果報告
白石 靖 一般社団法人産業環境管理協会製品環境部門製品環境情報事業センターLCA開発推進室室長
▼概要文表示2010年9月号

(一社)産業環境管理協会では,平成20年度より,経済産業省の委託を受け,ものづくり企業で構成されるサプライチェーン企業チームの連携による省資源化への取組みを支援する「サプライチェーン省資源化連携促進事業」に取り組んでいる。本事業においては,マテリアルフローコスト会計(MFCA)などの専門家を企業チームに派遣し,各企業の生産ラインにおけるロスの見える化および改善ポイントの抽出,企業秘密を隠した形での情報共有,およびサプライチェーン全体でのロスの削減につながる改善策の提案を行う。平成21年度は30企業チームが参加し,様々な業種および製品分野における多くの事例を収集することができた。また,得られた知見をモデル化し,ガイダンスにまとめることができた。

<シリーズ>【実践マテリアルフローコスト会計60】MFCAのシステム化と木工材料の材料ロス徹底削減
下垣 彰 株式会社日本能率協会コンサルティングMFCAセンターマネージャー
▼概要文表示2010年9月号

 (株)光大産業では木工製品を製造している。平成19年度にモデル品種でマテリアルフローコスト会計(MFCA)を導入した。その後,生産管理システム,モクティーSYSTEMを構築したが,そのシステムでは,材料の木材のロス物量を測定する仕組みが組み込まれている。モクティーSYSTEMは平成21年度に完成し運用が始まった。このシステムの構築によって,製品,部品,材料別に,マテリアルロスを管理するデータが蓄積され始めた。現在,そのデータを活用し,マテリアルロスを改善する取り組みが,本格的に開始された。

<シリーズ>【実践マテリアルフローコスト会計59】(株)藤田電機製作所におけるサプライチェーン省資源化連携促進事業への取組み
野谷征史 株式会社藤田電機製作所伊勢原事業部生産管理チームリーダー
▼概要文表示2010年8月号

 (株)藤田電機製作所は、平成20年度のサプライチェーン省資源化連携促進事業に参画し、主力製品であるアイリスメーターの設計および生産工程の見直しを行った。MFCA手法を用いて隠れたロスを顕在化することにより、金属プレス加工工程(㈱藤田電機製作所)、樹脂成形加工工程(チーム企業A社)、総合組立工程(チーム企業B社)での問題点を抽出し、この3社の連携による改善活動に繋げた。この事業を通して体得した改善手法と、サプライチェーン企業間の連携関係の深化は、大きな成果であったと言える。この経験・成果を活かして、平成21年度以降も継続した取組みを行い、省資源・環境貢献と原価低減を推進している。

<シリーズ>【実践マテリアルフローコスト会計58】「現場主体型」と「マクロ分析」のMFCAでコスト・排出物削減活動
佐久間清一 長浜キヤノン株式会社総合企画部部長
▼概要文表示2010年7月号

 生産拡大に伴い増加する環境負荷の低減,資源生産性の追求による経営貢献を目的に2005年よりマテリアルフローコスト会計MFCA)を導入している。環境負荷の発生する加工職場ではMFCA定着のために現場自らが運用主体となるかたちで順次導入した。情報技術(IT)を駆使し分析負荷を軽減するなどの工夫で,今年度末までに全16種ある加工職場すべての展開を完了させる予定である。一方,加工職場以外の部門(組立・物流・間接職場等)には「マクロ分析 MFCA」を取り入れた。 これは出された排出物から出どころの職場に遡る手法で,すべての部門の資源ロスを顕在化している。今後の課題は上流遡求とサプライチェーン展開と捉えており,その活動と展望について報告する。

<特集>日本が主導するISO14051の国際標準化の状況について
古川芳邦 日東電工株式会社ガバメントリレーション部サステナブル・マネジメント推進部長,立川 博巳 プロファームジャパン株式会社代表取締役社長
▼概要文表示2010年6月号

 マテリアルフローコスト会計(Material Flow Cost Accounting: MFCA)では,生産プロセスにおける投入物質のフローに基づき製品(良品)となった投入物質を「正の製品」,廃棄物となった物質を「負の製品」と捉え,正の製品及び負の製品を同等に価値評価する。この価値評価を通じて,負の製品コストを算出することで,生産プロセスにおけるムダを明らかにし, ムダの削減を促進する。この点で,MFCAは,環境負荷の低減とコストダウンの両立を達成するマネジメント・ツールである. 2000年からの経済産業省主導の下で日本におけるMFCAの導入,展開が拡大したことを背景に,環境マネジメントの国際標準(規格)を所轄するISO/TC207に対して,日本がMFCAの国際標準化の提案を2007年11月に実施し, ISO/TC207/WG8が創設された。当該WGは,ISO/TC207において日本が初めて議長・幹事のポジションを獲得したグループであり,TC207における日本の存在感を高める点においても,その期待・意義は極めて大きい.また, MFCAの国際標準であるISO14051は,ISO14001やその他のISO14000ファミリーを, 特に経済的側面を中心に相互補完する関係にある. ISO14051の規格策定について, 現時点で国際規格原案の作成が終了し, 2011年~2012年中の国際規格化を目指している段階である。

<シリーズ>【実践マテリアルフローコスト会計57】栗本コンクリート工業株式会社におけるマテリアルフローコスト会計の導入
岡田 斎 株式会社環境管理会計研究所上席研究員 博士(工学,経営学) 技術士
▼概要文表示2010年6月号

 栗本コンクリート工業株式会社およびサプライチェーンを構成する2企業は,平成21年度経済産業省委託事業 サプライチェーン省資源化連携促進事業に採択され,3企業チームにマテリアルフローコスト会計が導入された。遠心力を利用して製造するコンクリート管をヒューム管と呼ぶが,同社ではその製造工程で,年間約2,000トンもの廃棄コンクリートが排出される。そこで,投入資源の歩留り向上,廃棄物削減とコストダウンを実現することを目的として活動を行ない,大きな成果をあげることができた。なお,ヒューム管製造工程にMFCAを適用した事例は,おそらく初めてである。

<シリーズ>【実践マテリアルフローコスト会計56】日本電気化学㈱におけるマテリアルフローコスト会計の導入―化学銅めっき工程での導入事例
天王寺谷達将 神戸大学大学院経営学研究科博士課程後期課程,北田皓嗣 神戸大学大学院経営学研究科博士課程後期課程,岡田 斎 株式会社環境管理会計研究所(IEMA)上席研究員
▼概要文表示2010年5月号

 本稿は,京都MFCA研究会の実証トライアル事業として,マテリアルフローコスト会計(MFCA)を日本電気化学㈱加悦工場の化学銅めっき工程へ導入した事例である。同社加悦工場では,以前から化学銅めっき工程におけるめっき液管理の妥当性と資源ロスの削減を考え改善の余地があると感じていた。そこで,MFCAを導入することで,現状のめっき液管理におけるロスの見える化と負の製品の削減を図った。MFCAを導入した結果,資源ロス削減の方向性として自然分解により生成する金属銅に着目した改善案が検討された。また,改善効果のシミュレーションにより,採用すべき改善策が金額で評価された。

<シリーズ>【実践マテリアルフローコスト会計55】マテリアルフローコスト会計の環境リスクマネジメントへの応用可能性
立川博巳 プロファームジャパン株式会社代表取締役
▼概要文表示2010年4月号

 企業が取り組むべき環境に関する課題は,化学物質管理,循環型社会への対応等と拡大しており,産業公害のみに対応していた過去の時代と比較して,その社会的責任及び要求は著しく高まっている。このような状況における企業の環境への取り組みとしては,環境管理システムの確立とともに自社のオペレーションに即した環境リスクマネジメントが不可欠である。この点で,マテリアルフローコスト会計(MFCA:Material Flow Cost Accounting)の環境リスクマネジメントに対する応用展開が考えられる。企業の事業プロセスで,フローする物質の視える化を促進するMFCAは,コスト削減及び資源生産性向上のみならず,事業における環境リスクの効果的なマネジメントに寄与すると考えられる。

<シリーズ>【実践マテリアルフローコスト会計54】住友化学株式会社におけるマテリアルフローコスト会計の導入―ファインケミカル分野での導入事例
村田 明 住友化学株式会社大阪工場環境安全部
▼概要文表示2010年3月号

  マテリアルフローコスト会計(MFCA)は,製造業を中心に今日幅広い分野に導入されつつある。本報告は,化学工業製品のうち,加工度が高く,多品種・少量生産で付加価値の高い,医薬品・電子製品材料・合成染料などのいわゆるファインケミカル(精密化学)分野での導入事例の紹介である。化学反応により物質が変化する中での物量の考え方や少量多品種生産における機器の切り替え洗浄工程についてMFCAによる解析を行った。また改善を行う際のツールとして,同法を用いたシミュレーションによるコスト予測についても触れる。

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