2016年2月
【NO.45-1】再生可能エネルギーの固定価格買取制度の見直し (2016/3更新 『機関誌:環境管理2016年3月号 先読み!環境法』より) |
1.経 過
本年2月5日の総合資源エネルギー調査会基本政策分科会再生可能エネルギー導入促進関連制度改革小委員会(第7回)において、制度改革に向けた報告書が取りまとめられた。再生可能エネルギー発電のうち太陽光発電のみ急激に伸び、買取費用が約1.8兆円に到達したこと、認定を受けただけで未実施のものが相当数あることなどから事業用太陽光発電に入札制度を導入することに焦点が当てられていた 。
この報告書を踏まえて、太陽光発電について一部入札制度を導入するなどの電気事業者による再生可能エネルギー電気の調達に関する特別措置法(平成23年)の改正案が2月9日衆議院に提出された。(「2.再生可能エネルギー導入促進関連制度改革小委員会報告書の概要」に続く)
※会員の方は、『改正内容はこちら』より全編ご覧いただけます↓↓
【中環審/水環境部会】総量規制基準専門委員会(第1回)報告
(2016/2/2) |
第8次水質削減に向けた総量規制基準の検討が始まる
平成28年2月2日に行われた中央環境審議会水環境部会総量規制基準専門委員会(第1回)を傍聴したので、審議内容について報告する。本委員会では、昨年末(2015年12月)の中央環境審議会の答申※に基づき、第8次の総量削減に向け総量規制基準の見直しが進められる。年度内に検討を行い、パブリックコメントを経て、5月ごろに取りまとめが行われる。
※第8次水質総量削減の在り方について(環境省/平成27年12月8日)
今回示された見直しの進め方案【委員会-資料7】では、瀬戸内海を除く指定水域(東京湾、伊勢湾、大阪湾)について、規制強化(C値範囲の見直し)が検討されている。また、業種ごとの排出基準値も見直しが行われる。
注)平成28年3月25日(金)から4月23日(土)までの間、パブリックコメントを実施中 |
1.指定海域ごとの規制範囲(C値)の見直し
【C値の範囲の見直し対象一覧】
比較的水質の改善が進んでいる瀬戸内海を除き、第8次においても規制強化は進む見通し
水域 \ 規制対象 | COD | 窒素・りん |
---|---|---|
東京湾 | ○(見直し・強化) | ○ |
伊勢湾 | ○ | ○ |
大阪湾 | ○ | ―(現行維持) |
瀬戸内海(大阪湾除く) | ― | ― |
2.見直し対象業種の選定方法 と 3.基準値の見直し案
【検討対象業種】
以下の条件にあてはまる業種について、C値上限値の見直しが行われる予定である。
2.見直し対象業種 | 3.C値上限値見直し案 |
---|---|
I.都府県が設定したC値の最大値が環境省告示値(C値上限値)より小さい業種 | ・該当業種については、都府県が設定したC値の最大値をC値上限値とする。 |
II.C値の範囲が強化されていない業種等の区分 | ・Co上限値(既設施設向け)と実質水質の95%値を比較し、実質水質の95%値が低い場合はその値をC値上限値とする。 ・Ci,Cj(新・増設施設向け)の上限値については、Co見直し上限値と照らし調整する。 |
III.既存施設と新・増設施設によってC値が大きく異なる業種 |
※本取りまとめは本編集部独自によるものです。 ↓委員会資料は『改正内容はこちら』をクリック↓